ストレンジャー・シングス シーズン4 9話(終)「潜入」ネタバレと感想と考察

ストレンジャーシングス シーズン4ドラマ
引用元:©︎ 1997-2022 Netflix,Inc.

海外ドラマ、ストレンジャー・シングス 未知の世界
シーズン4 vol.2、9話目の冒頭あらすじとその後、感想と考察になります。
ネタバレにはご注意ください。

ついにシーズン4の最終話です。今エピソードはなんと2時間半もあります。
長めの映画並みのエピソードですが、見ていきましょう!

前エピソードはこちら。
ストレンジャー・シングス シーズン4 vol.2 8話「パパ」ネタバレと感想と考察

シーズン4のその他のエピソード、考察記事のまとめはこちら。

冒頭あらすじ

アメリカへの帰還を試みるホッパー一行。彼らはユーリの持つヘリを修理させ、それを持ってアメリカへ渡るという一つの手段を考えていた。しかし、マレーとエンゾが見張る中、ユーリは時間稼ぎとばかりに修理を妨害する。もう一つの手段として、アメリカ側からの折り返し電話を待つホッパーとジョイスだったが…。

一方、スティーブ達のヴェクナを討伐する作戦が始まっていた。マックスを囮としてヴェクナを精神世界におびき寄せ、ダスティンとエディが裏側の世界の他のモンスターを引きつけ、その間にスティーブ達がヴェクナ本体を直接攻撃するという作戦だった。
ついに最後の戦いが始まろうとしていた。

感想と考察【ネタバレ注意!】

ロシア軍施設へ舞い戻るホッパー達

ホッパーとジョイス

アメリカからの電話で子ども達へ危機が迫っていることを把握したホッパー達。彼らはロシア軍施設でみた裏側の世界の異形達を思い出し、それらを討ち果たすことで手助けができるのではないかと考える。

ホッパーやり遂げました。
彼もまた某フラグ満載で、自分もジョイスと同じくボブのことを思い出してしまってた。ずっとヒヤヒヤしてたけどホッパーのバイタリティは凄いね。追いかけてくるデモドッグでさえ怖かったのに、デモゴルゴンが走って追いかけてくるシーンはトラウマ級に怖かった。なんじゃありゃ…。

ホッパーとジョイスはどちらも覚悟を決めた時のブレなさがすごいしお似合いですわ。私が認める!ボブも喜んでると思う。

マレーとロシア勢2人

なんだかんだキャラが立ってたなぁ。マレーが火炎放射器でヒャッハーしてたシーンは必見
マレーとユーリはどこか似たようで、何かシンパシーを感じる部分があったのかな。エンゾの言葉によって改心した彼を見て、マレーはすごく嬉しそうだった。

正直こっちの面子こそ誰か欠けると思ってたけど、無事に生き延びれてよかったと思う。とはいえロシア人組は最後にどうなったのかわからない部分ではある。

ヴェクナ本体を叩くスティーブ達

がら空きになった本体を叩く役割がスティーブ、ナンシー、ロビンの3人に任せられた。

しっかりとヴェクナ本体を燃やしてトドメをさせたのはよかった。ただ触手に絡めとられた時間のロスが大きかった気がする。こっちの人員を1人くらい囮組に回していたらなんて、結果論ありきの意味もない考えをしてしまう…。

しかしスティーブはいまだにナンシーのことを少なからず想ってて切ない。最後の最後、ナンシーがジョナサンと会話してる時も少し辛そうだったな。ロビンとのことも親身になって応援してるし、とてもいい奴なんだけれど…。

裏側の世界のモンスター達を引きつけるエディ達

スティーブ達が本体を叩けるよう、その取り巻きを引きつけるのがエディとダスティンの役目だった。

エディ…。メタリカのMaster of Puppetsを弾くシーンは最高にロックだった。
8話でフラグ全開だったから逆に助かるのではとか思ってたんだけれど。
彼は自分がダスティンと共に逃げたところで、モンスターがそのまま追いかけてくる、あるいはスティーブ達の方に召集されるかもしれないと踏んで自らを犠牲にした。彼は自分のことをヒーローじゃないなんて言ってたけど、まさしくヒーローだったよ。でもダスティンのためにも生きて欲しかった…

ダスティンがラストに彼の叔父さんと会話するところは思わず涙してしまった。ややはみ出してる”子羊”たちをまとめあげて、その居場所を与えていたエディ。彼は今回の件がなくともダスティン達にとってはとっくの昔からヒーローだったと思う。世間的にはいまだ事件の犯人扱いなのは本当にどうにかしてほしい。汚名を雪ぐ手段はないのか…。
あと尺の関係上仕方ないのはわかってるんだけど、彼を悼むシーンがほぼなかったのが辛かった。ダスティンと叔父さんだけっていう…。マイク辺りには伝わっているんだろうか。

ヘルファイアクラブのTシャツ、あったら買おう…。
※ありました。記事下部に貼っておきます。

”メタル”にギターを奏でるエディ

ヴェクナをおびき寄せるマックス達

ヴェクナと再び対峙するマックス

ヴェクナをおびき寄せる囮役を引き受けてくれたマックス…。4人目の犠牲者が出るとゲートが開き、現実のホーキンスが災厄に見舞われるというヴェクナの思惑。それを逆手に取った非常にリスキーな戦術だった。

正直なんというか、シーズン3で兄ビリーが目の前で亡くなったことで、シーズン4では彼女もまた幕を閉じる場所を求めてるようにも受け取れていた。だからこの結末はあるのかもしれないと覚悟はしてたけど…。実際に起きるとやっぱりめちゃくちゃ悲しい。

最後、エルが彼女の心にダイブした時、そこはもう真っ暗で何もなかった。つまりはそういうことなんだろうか…。

ルーカスとジェイソンの乱闘

マックスを誘導し、いざという時のための役割だったルーカス。しかし、クリッシーの仇を探すジェイソンが乱入してきたことにより、その流れは変わってしまった。

ジェイソンにマックスのヘッドホン&カセットテープが破壊された時点で、ルーカス側からマックスへはもうどうすることも出来なくなったんだろうな。何とかジェイソンを倒し、マックスの”最期”を抱きとめてあげてたルーカス。その心情はどれだけ辛かっただろうか…。

妄執に憑りつかれたジェイソンは、もはやまともに話もできず。個人的には彼がもっともヴェクナに狂わされた一般人だなと思った。さらに言うと、立ち位置的にはシーズン1のスティーブとも結構似ていたように感じる。もしスティーブが仲間に恵まれず、ナンシーを失ったりと”運が悪かったら”こうなってたかもしれないっていうキャラだったのかなって。最後は何もわからないままで可哀想ではあった…。

マックスの精神世界から応戦するエル達

塩水を混ぜるジョナサン達

マックスの精神世界へとダイブするため、お手製シンクタンクを作成するジョナサン達。

アーガイルの機転とコネがなかったらどうなってんだろうって思える。彼のおかげでピザ屋のバイトテロ風にシンクタンクを用意できた。(笑)
戦闘は言うまでもなくエル任せだったので、実質塩水を混ぜてただけだったけど。もどかしさはあったろうな。

ジョナサンとウィルはいい兄弟。頭ではどこかうっすらと思っていても、兄弟ならあまり言えないことは多かったりする。それをしっかりと言葉に出して、自分はこの先何があっても味方だと言えるジョナサンはかっこいいね。兄弟姉妹愛にも弱いのであそこも泣けた。私の涙腺はボロボロ。

戦うエルに向かって呼びかけるマイクのシーン。マイクのストレートな言葉もよかったけど、それを聞いていたウィルの表情も…。状況が状況だから仕方ないのかもしれないけど、マイクは気付かないままなんだろうなって悟ってしまった。

ワンと再び戦うエル

マックス達がヴェクナに仕掛けることを察知したエル。彼女はその作戦に相乗りする形で、マックスの精神世界でヴェクナ…在りし日のワンと対峙する。

エルーーーーー。
今までの経緯から想いが力に変わっているのは明白で。だからこそ最初から全力で倒すっていうのができないのはよくわかったんだけど。ほんのあと少しでマックスは助かっていたのかもしれない。いやこういう言い方はよくないな…。

一見勝ったかのように見えたエルはかなりの無力感に苛まれたと思う。ヴェクナが彼女に最後に伝えた「お前は既に負けている」という言葉も、呪いのように彼女に響いていると思う。呪詛のようなこれもまたヴェクナの呪いなんじゃないかって思う。

でも最後にホッパーと再会して抱き合うシーンはよかった。どうか彼女を支えてくれ、ホッパー。

ホーキンスを破滅へと導くヴェクナ

4人を犠牲にし、4つのゲートを開き、現実世界を作り替えると目的を語っていたヴェクナ。打倒されはしたヴェクナだったが、彼の目的は果たされてしまう。

今回でヴェクナは一応倒されたのかな。エルとの力比べは正直よくわからなかったけど、マイクに鼓舞されたエルに押し負け、本体を焼かれてしまったと考える。ハイブマインドで繋がっているデモゴルゴン等が燃やされたのも大きかったとは思うが。
彼のせいで現実のホーキンスに裏側の世界同様の粒子が舞うという終わり方を見せている。これは現実が侵食されたと見ていいと思う。

ヴェクナ自体の考察は7話終了時点で過去に書いたけど、今回でそれも明らかになったなーって。
【ネタバレ】ストレンジャー・シングス シーズン4 vol.1 ヴェクナの正体とその考察

やはり彼がマインドフレイヤーを作ったという認識でいいのかな。
元々デモゴルゴン等は裏側の世界で生きており、マインドフレイヤーの元となる黒いモヤ…シャドウも先に存在していたと。それに蜘蛛の意匠を与え、自らの目的のために利用したのがヴェクナなのだと解釈する。これならどっちが最初に裏側の世界にいた問題も解決だし、蜘蛛デザインの件も腑に落ちる。

シャドウをマインドフレイヤーとして利用し、ハイブマインドとしてデモゴルゴン達を操る。そして尖兵とした彼らを駆使し、エルが再度ゲートを開けてしまったシーズン1から彼は動き出す。シーズン3で明らかにマインドフレイヤーがエルを狙っていたのも、本能的なものとかじゃなくヴェクナが操っていたから。ヴェクナがエルを探そうとしていたからなのね。
しかし、度重なる妨害によってゲートは閉じられる。ヴェクナはエルを利用してゲートを開けることを諦め、自らの能力で開ける道を選ぶ。エルにされたのと同じように能力を行使することでゲートが開くことを利用した形だね。

そして、彼の思惑通りになってしまった。ヴェクナの肉体自体は滅んだと思うけど、シャドウを扱える彼に肉体なんて意味あるのかなって思っちゃう。次もヴェクナの精神と戦うとかだったら心が折れそうだ…。

シーズン4 vol.2 最終話のまとめ

長時間なのを忘れさせる密度でしたね。
結末的にはとんでもないクリフハンガーでした。シーズン5が待ち遠しい…。
1~7話とさらに8話で広げた風呂敷を、しっかりと利用したエピソードで楽しかったです。ただストレンジャーシングスにしては7話から9話にかけてはベタな展開になってしまったなーとも思っちゃう。

だからこそ、次シーズンがどうなるのか予想もできませんね。腐食が進むホーキンスを前に最後に写っていた面子が主要メンバーになるのかな。忘れられがちな008とかは出てくれるのだろうか。
大変面白いシーズンでした。


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