アンブレラ・アカデミー シーズン1 10話(終)「ホワイトバイオリン」ネタバレと感想と考察

アンブレラアカデミー シーズン1SF(ドラマ)
引用元:©︎ 1997-2022 Netflix,Inc.

海外ドラマ、アンブレラ・アカデミー
シーズン1の10話の冒頭あらすじとその後、感想と考察になります。
ネタバレにはご注意ください。

Netflixで好評配信中のSFスーパーヒーロージャンルのドラマ、アンブレラ・アカデミーシリーズ。

防音室を難なく突破するヴァーニャ。
そして、回避できたかに思われた崩壊は本当に食い止められたのか。
シーズン1の最終話、見ていきましょう。

前エピソードはこちら。
アンブレラ・アカデミー シーズン1 9話「変化」ネタバレと感想と考察

冒頭あらすじ

ハーグリーヴズ卿が養子を迎え入れるよりさらに昔。彼の妻は病床に臥していた。妻のために一挺のバイオリンを買ってくるハーグリーヴズ卿。しかし、彼女は終わりゆく自分よりも、もっとそのバイオリンを愛してくれる人に渡してほしいと伝える。そして、世界にはあなたが必要だから生きて欲しいと告げる。
その後、妻を失ったハーグリーヴズ卿はその手にバイオリンを抱え、一人でアメリカへ渡ることとなる。

感想と考察【ネタバレ注意!】

アンブレラアカデミーの崩落

防音室を破壊して脱出したヴァーニャ。その表情はもはや今までの彼女とは違う。彼女はこれまでの孤独な境遇を思い返しながら、屋敷を破壊していく。途中、ポゴが止めに入ってくるが、彼もまた自分を騙していたのだと知るやいなや彼をも命を奪ってしてしまう。
崩壊していく屋敷から逃げる兄弟達。ファイブは未来で起こった崩壊が、今ここからなのだと悟る。


もはや完全に吹っ切れてしまったヴァーニャ。知っていながら黙っていたとしてポゴをも手にかけるとは…。レナードの入れ知恵があったとはいえ、ここまでこじれたのはやはりハーグリーヴズ卿達のコミュニケーション不足だと痛感する。どうしてもっと対話を…なんて今更言っても仕方ないか…。
ヴァーニャの持っていたバイオリンは、ハーグリーヴズ卿が妻のために用意したものかな。そう考えると彼も決してヴァーニャに対して愛を注いでいないわけではなかったんだけど。伝わらなかったらダメなんだとしみじみ。

兄弟達は無事に脱出するけど、母グレースは逃げ遅れてしまう。というよりはアンブレラアカデミーと命運を一緒にするかのような振る舞いだった。結局残ってしまったのは兄弟姉妹達だけ。

再び2人を丸め込もうとするハンドラー

争うヘイゼルとチャチャの前に突如現れたハンドラー。彼女はヘイゼル達のお互いの排除指令はファイブが出した偽の指令だったと伝える。そして、今までの過失をすべて帳消しにする代わり「ヴァーニャを保護せよ」という新たな指令を2人に出すが…。

従うと見せかけて、ヘイゼルはチャチャを車から投げ出す。ヘイゼルとしてはもはや組織に従う気はないわけで、チャチャが行おうとした仕打ちも見てきた以上はああなってしまうのは仕方ないかな…。人の心を軽視しすぎ。とはいえその手の機関なんだし何言ってんだって話でもあるけど。

作戦を相談する兄弟達

ボウリング場まで逃げたルーサー達。どんな手を使ってでもヴァーニャを止めなければならないと息巻く。クラウスはヴァーニャの次の狙いはコンサートではないかと話す。途中、ファイブはハンドラーからメッセージを受け取り席を外す。それは罠であり、直後に武装した兵士の集団が残された彼らを襲う。

できることなら穏便にと考えるアリソンだけど、もはやそんなこと言ってる場合ではなさそう。それにそもそも止める手段が具体的にあるわけでもなく。ヴァーニャがコンサートで能力を行使しそうというのだけはわかる。
ファイブはハンドラーに取引を持ちかけられるけど、迷いなく家族を取ってかっこよかった。なんやかんやでファイブ抜きでも脱出できたルーサー達もタフ。(笑)

アグネスを救出するヘイゼル

チャチャを車から排除した後、ハンドラーのもとへ向かうヘイゼル。彼はそのままハンドラーの頭を打ち抜く。そしてアグネスを助け出し彼女に謝罪するヘイゼル。

思ったよりシンプルに行動に移したヘイゼル。彼はもはやタイムスリップして助かる気はなく、アグネスと添い遂げる気だった。なぜかこの2人のことは、ドラマ内で一番応援したくなってしまってる。(笑)
ただ、果たしてハンドラーは頭を打ち抜かれただけで倒れたのだろうか。普通の人間なのかイマイチわからないけど別時間軸のハンドラーとか出てきそうで怖い…。

コンサート劇場での乱闘

コンサート劇場に辿り着いたルーサー達。彼らはヴァーニャを止めに入るも、彼女は意に介さず演奏を始める。さらに例の武装した集団がまたも現れ彼らを妨害する。彼らを排除するルーサー達。途中でクラウスの能力が覚醒し、ベンの能力で敵を薙ぎ払う。さらに満身創痍のチャチャまで乱入してくるが…。

ヴァーニャは演奏を続けるにつれてパワーが溜まっていってる感じなのかな。すべてが白く染まっていってて、まさにホワイトバイオリンといった感じ。
そして、土壇場で呼応するかのようにクラウスも能力が覚醒したのか、ベンの能力を実体化させるという荒業を披露。これを見るとベンはやっぱり強すぎる…。
まさかの乱入してきたチャチャと対峙するのはやはりディエゴだった。彼はパッチ刑事の仇のチャチャを倒す。そして彼女を手にかけようとするけど、やっぱりパッチが仇討ちを望むわけもないと手を放す。ディエゴ~。(涙)

決着

邪魔者をすべて排除し、ついに対峙する兄弟姉妹。男4人で特攻するも、彼女の能力に拘束される。しかし不意打ちで現れたアリソンの機転により、彼らは解放され、ヴァーニャも能力のコントロールを失い倒れる。一件落着に思われたが、ヴァーニャから溢れだしたエネルギー波が月へと直撃し…。

まさかの展開に。兄弟姉妹が全員無事だったのはよかったけど、ヴァーニャのエネルギーが月に大直撃。まさかの月が滅びて、その破片が地球を襲うという事態に。これはまさしく世界の崩壊であり、結局は止められなかったのか。
もはや手はないと思われたけど、ファイブが時空間を転移してやり直すという提案をする。それでいいのか、なんて思っちゃったけどどうせ全滅よりはいいってことなのかな。こういうタイムスリップ物は残された時間軸の人はどうなるのっていつも思ってしまう…。
最終的に既存の世界は灼熱に包まれて、アカデミーの兄弟達は絶滅してそう。あとヘイゼルとアグネスもタイムスリップする描写がされてたから助かったのかな。助かっててくれ。

月に向かうヴァーニャのエネルギー

シーズン1 最終話のまとめ

いやー、まさかのバッドエンド気味の終わり方でした。そしてとんでもないクリフハンガー的な幕引きでしたね。
シーズン1である程度は物語が片付くと思いきや、これはヴァーニャがヴィランになるストーリーみたいなところでしたね。シーズン2ではここからやり直していくんでしょうけど、どうなっていくのか予想ができません。

このシリーズは、どこか機能不全な家庭をイメージしてる感じがします。正しく言うところのアダルトチルドレン問題でしょうか。現実でもそうですけど、やっぱり対話が欠けるとすれ違いは置きがち。今シーズンでも終盤ではそれぞれがかなり対話できてたので、彼らの仲は少し改善しているのかなって思いました。シーズン2以降でも徐々に改善していければと期待しています。

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